花粉症?アレルギー性鼻炎?
花粉症は、2月初旬から5月初旬にかけて飛散するスギやヒノキの花粉が原因で起こります。(花粉症の原因となる植物はそれ以外にもたくさんあります。)
ある一定量(個人によって量は異なる)の花粉にさらされると、体が過剰にアレルギー反応を起こすことが原因です。
したがって、去年まで何もなかった人が、今年になって突然、花粉症を発症するということもあります。
これに対して、年間を通じて花粉症と同じような症状(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ等)がある場合はアレルギー性鼻炎の可能性があります。
アレルギー性鼻炎は、ダニ、カビ、ペットのフケ等が主な原因で起こります。
通気性の悪い部屋、エアコン、浴室はカビが繁殖しやすいため、注意が必要です。
現在日本人の約4割がアレルギー性鼻炎にかかっているといわれています。
アレルギー性鼻炎の原因・注意点
寝室
寝室ではベッドや布団にカビが多く潜んでいます。
厚生労働省の調査では、ダニはどこの家庭にもいることが明らかになっています。
掃除機は時間をかけて丁寧に。布団は天日干しをしましょう。
ペット
イヌやネコ、ハムスターなどのフケが原因となります。
症状が悪化する場合は飼わないことが基本ですが、屋外飼育にするか、部屋を限定するなどしましょう。
エアコン
エアコンを使用すると症状が出る場合は、フィルターの汚れやエアコン内部に潜むカビが原因かもしれません。まずはフィルターの清掃をしてみましょう。
浴室
浴室の換気扇、排水口、ドアの通気口、浴室の四隅などはカビが繁殖しやすい場所です。
市販の防カビ剤や、カビ取り剤も活用しこまめに清掃をおこないましょう。
プール
プールの水に含まれる消毒液が鼻の粘膜を刺激し、アレルギー性鼻炎の症状を悪化させることがあります。
体調が悪い時(症状が出ている時)はプールでの水泳を避けるか、鼻に水が入らない様に工夫をしましょう。
アレルギー性鼻炎の治療は、原因となる「アレルゲン」を避けるとともに、
薬で症状をコントロールします。
近年では、眠くなりにくい治療薬もありますので、お気軽にご相談ください。
花粉症の治療について
花粉を吸いこまない工夫を
花粉が体内に入ることが花粉症の原因になるので、できるだけ花粉を吸いこまないようにしましょう。外出時はマスクや眼鏡をして、衣服も花粉が付きにくい表面に引っ掛かりの少ないものを選びましょう。髪にも花粉が付きやすいので、帽子をかぶったり髪をまとめたりするのがいいでしょう。
アレルギー反応を抑える薬を処方
当院では、花粉症のアレルギー反応を抑える薬を処方します。主に内服薬を使用しますが、種類がさまざまあるので、患者様に合ったものをおすすめいたします。なかには副反応として眠気が来るものもありますので、医師と相談のうえご使用ください。
花粉の飛散量が増える前から内服すると効果が高い薬もありますので、症状がひどい方は1月中頃からの内服をおすすめしています。
また処方薬には、点眼薬や点鼻薬もありますので、詳しくはご相談ください。